動いてだめなら止まる。
台北でおそらく最安であろう宿に一泊だけした。
本当に寝るだけになってしまったけれど、久しぶりに蚊帳を洗濯したかったからお金は渋らなかった。
今日の路上は宿で仲良くなった人に教えてもらった学生街へと。
そこは国立台湾大学というたぶん将来タバコの値上げを一言で決めてしまう人達がささやかな青春を送る神聖な区域。
横断歩道は当たり前だけど手をあげて渡った。
思ったほど学生ばかりがいる訳でもなく、おそらくこの辺りで普通に暮らしている人達の方が多くいた。
それと街中ではあまり見かけない欧米人が静岡にいるブラジル人くらいいた。
留学生なのかな。
それとも学生街だけに安い物件が多いいのかな。
駅前にはお洒落なカフェや洋服屋が目立つけれど、安定の屋台が通りのどこにでもある。
欲張らなければ200円でお腹いっぱいだ。
たぶん台湾大学の脇道であるここが一番いい感じだったので路上開始。
俺のバックパックに15匹くらいハエがたかっていたけれど、そっちは見せないようによく動いて歌った。
1時間歌って200元。(800円)
その後、4大夜市のひとつである士林の夜市で歌ったけれど、ここはお店と人の密集率がヤバすぎて全然ダメだった。
こうしてほとんど場所探しだけで今日も終わってしまった。
ぶっちゃけ3時間歌うよりも、こんな荷物を持って歩きまわる3時間の方が倍疲れる。
もし地下道で歌えたなら毎日寿司が食えるけれど、ライセンスを持たずに台北の地下道でバスキングすることは完全に禁止されている。
そのライセンスを取るには台湾での住所が必要になるため、普通のツーリストビザでは取得できないとインフォメーションで聞いた。
だけど「地下道で歌えたらなー」という無い物ねだりが、新しい場所探しを退屈なものに変えていく。
「動いてダメなら止まってみな〜」
公園で野宿のしたくをしている時、誰かのそんな言葉をふと思い出した。
そういえばタイでもシンガポールでも香港でも韓国でも、いつも場所に頼って探すだけで終わる毎日だった。
稼げない場所で稼げるようにならないとって、分かっていてもそれを避けていた。
今の俺がこんなことしてちゃあダメなんだよなー。
動いてだめなら止まる
前に一度やった時はライバル多すぎて全く稼げなかったけれど、バスカーウェルカムな淡水へ行けば歌うことはできるはず。
動いて分かることもあれば、止まって見えるものがあるかもしれない。
雨が降ったら人がいなくなると聞いたけれど、止まってダメならまた動けばいっか。
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