”My name is Ikuzo from Japan”

- それ以外の英語は話せません -

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

プーケットライフ

プーケットにはたくさんのビーチがある。その中でも一番賑わうパトンビーチには一度だけ行ったことがあるけれど、それ以外は名前すらも知らなかった。 泊まっている宿の目の前に、それぞれのビーチへ向かうバスが100円程度で出ているというのに。 「じゃあ今…

ヤドカリ

小学校4年生の時、事前にエントリーしていたわんぱく相撲の会場を間違えてしまったことがある。あの日、沼津の海で地引網をしていた俺はヤドカリに小指を挟まれ、ふてくさって一人で電車に乗ってしまった。 そしてやってきた富士宮北高等学校。 しかしトーナ…

「男の決断は3秒」

昨日の夜、同じ宿の旅人達が楽しそうにみんなでご飯を食べていた。俺は気づかれないよう黙って通り過ぎた、金がない、ただそれだけの話だ。こうした気持ちが余計な意地を日に日に大きくしていったのかもしれないと、今はそう思う。 とうとう400円の宿代も払…

塞がった出口

宿のオーナーが言っていた通り、街のどこで歌っても必ず警察や警備員に止められた。「今バンコクは街を綺麗にしてるんだよね。ほら、あそこにあった屋台街も全部潰されたんだよ。だからもし歌うならカオサンしかないと思うよ。だってライセンス取るお金もな…

無題

ついにギターが壊れてしまった。これまでにも何度か不具合はあったけれど、今回はかなりマズイ。なにがマズイって、小さな部品を買うお金さえもバンコクではつくれないということ。 ペグが飛んだ。それに何度試しても元には戻らず、ペンチで強引に回す以外な…

バックパッカーの聖地へ。

列車は朝の9時にバンコクへと到着した。 しかし俺が乗っていた213バーツの車両には寺優先という流れがあるのか、寺に何度も起こされ立たされたので体はかなり参っている。でもそれ以上に、これまで一度も稼げなかった街を歩いている方がよっぽど足にくる。 …

213バーツの列車

チェックアウトの朝、1時間半遅れたため一泊分の5ドルを支払いムキムキで宿を出た。さらに何故かどこの銀行もラオスキープを変えてくれず、仕方なくバスターミナルで生活用品を全額分買い足して国境行きのバスに乗り込んだ。今の所持金は330バーツ(1100円)と…

祭りのあと

ラオニューイヤー恒例のイベントが無事終了した。歩道に飛び出たホースはたたまれ、大きなスピーカーも全て消えていた。おかげで久しぶりに静かな路上で歌えたけれど、道行く人もどこかおさえたような足音で通り過ぎていった。 それでもたくさんの人が栄養を…

水浸しのビエンチャン。

ラオスは今、狂っている。 そういえばイタリアでは街中でトマトを投げつけあう祭りが有名だけれど、イタリア人がトマト投げるなんてアウトだろ。お前らもうピザ食うなよ。 メコン川沿いの広場には大きな特設ステージが組まれ、ラオスのヤング達が服を脱いで…

ラオスで濡れる。

ビエンチャンへくると、どうしてかいつも長居してしまう。この町のどこにそれほどの魅力があるのか全然分からないけれど、7回目。 ラオニューイヤーという言葉を聞いたのはこの日がはじめてだった。どうやら今宵カウントダウンがあるのかは知らないけれど、…

暮らしを覗いて、ごはんを食べる。

行きつけの中華料理屋でアルバイトしているオカマが坊主になっていた。何があったんだろうと急に怖くなってしまい、通り過ぎたらいいお店を見つけた。 とりあえずメニューがラオス語なのでそっと閉じ、ふと周りを見渡すとみんなこれを食っていたので俺も同じ…

ギターショップ

今日もチャリンコを借りて、ギターショップを探しに宿を出た。ホーチミンで弦が死んで途方に暮れていた時、宿のスタッフのベトナム人に貰ってマジ大事に弾いていたその弦が昨日とうとう死んでしまったから弦を買いに行く。もうビエンチャンは7度目だというの…

『サマーバケーション』モーニングコーヒーを買いに

モーニングコーヒーを買いに宿でレンタルしたみっともないチャリンコにギターをくくりつけてペダルを漕いだ。 三日前に国境を突破してそのまま流れ着いたラオスの首都ビエンチャン。観光地はたぶんそこらじゅうにあって、宿やホテルからピックアップバスに乗…

国境でイマジンを歌えば

早朝、フエからバスに乗り込み、とうとう俺はベトナムの国境へとやってきた。いくつかある窓口にはすでに列が並び、みんな出国のスタンプを待っていた。しかし俺はどうせどこかに連れていかれるだろうと諦めていたので、あらかじめ近くの警官に12日間オーバ…

国境へ。

ダナンからバスに乗ってフエという町に着いた時、俺の所持金は0だった。アジアに入ってから本当の日暮らしがこのようにして続いている。もちろん路上の稼ぎは必要になるが、でも稼ぐだけの毎日ならどこかに勤めて給料を稼いだ方がいい。 俺の1日は0からはじ…

国境越えに立ちはだかるベトナム警察24時。

ホーチミンを出発したバスは24時間かけてベトナム中部の町[ダナン]へと到着した。早速有り金をはたいてバイクタクシーを30分借りて、ダナンの町をぐるっと見てまわった。 橋を越えると海があった。その海沿いにはこれぞリゾート地といったようなホテルや高…

ラストナイト。

朝、宿のママにバスチケットの値段を聞いた。 俺はオーバーステイ (不法滞在) しているので、一刻も早く国境へと向かう必要があった。ホーチミンから一番近い国境はカンボジアなのだが、カンボジアへ入国するためのビザが高すぎて買えないので、道を引き返し…

棒と玉と穴。

『Yes we beans.』 地元の駅前にパピーというデパートがあった。今は石井組だかなんだか書かれたバリケードが張り巡らされているただの跡地だけれど。 どうして解体されたのかはもう覚えてないけれど、あのパピーにはなんでも揃っていた。ゲームセンターも映…