”My name is Ikuzo from Japan”

- それ以外の英語は話せません -

ラストナイト。

朝、宿のママにバスチケットの値段を聞いた。


俺はオーバーステイ (不法滞在) しているので、一刻も早く国境へと向かう必要があった。

ホーチミンから一番近い国境はカンボジアなのだが、カンボジアへ入国するためのビザが高すぎて買えないので、道を引き返してラオスの国境へと向かう。

ラオスは15日間ならタダで入れるからだ。


しかし本当に問題なのは、ベトナムを出れるのかどうか。

俺はこれまでも国境で止められた時は、おたくの国で歌って生きると宣言し、時間はかかっても受け入れられてきた。

お金もないのに入国してどうやって3ヶ月生き抜いたんだと聞かれても、おたくの路上で稼いだと報告し、褒められたりもした。

じゃあきっと今回もいけるだろう、というわけにはいかないのでオーランド・ブルームをひっぱたいたような顔したトロイを誘って夜遊びに明け暮れた。

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この2週間、ほんとに毎日遊んでいたな。

今日もバーで飲んだくれたあとに売人の原付にまたがり3ケツで夜の風をきった。


そして結局トロイは俺のバスが出発する朝7時まで付き合ってくれた。

むしろ俺の方が公園のベンチで寝たすぎてもう帰らない?て言っても「お前は絶対に寝坊する」といってビールをゴチしてくれたりと、粋な男だ。


そうして2人ともぐしゃぐしゃになった頃やってきたバスに乗り込み、トロイと別れた。

次のワッツアップはメルボルンで開催されるとんでもないフェスティバルに2人でぶっこむ約束だ。


最後まで面倒をかけた宿のママが遠くの方で、最初にチェックインした時よりも笑顔で手を振ってくれた。

いろいろあったけれど、またこよう。

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ホーチミンの都会に流れるサイゴン・リバー沿いが俺は好きで、夜は毎日その上にかかる橋の上で歌った。

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[ラオス国境最寄りの街まで]
乗り換え1回の約20時間。

[もちもの]
ギター、200円、コッペパン6個。


ーー English ーー

申し訳ございませんが、ただいま多忙なため、オーバーステイ期間中は英語学習を控えさせていただきます。

そして早速なんですが、このコーナーの方向性がよく分からなくなりましたので、一度アイデアを練らせていただきます。

こねこね、つって。

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