213バーツの列車
チェックアウトの朝、1時間半遅れたため一泊分の5ドルを支払いムキムキで宿を出た。
さらに何故かどこの銀行もラオスキープを変えてくれず、仕方なくバスターミナルで生活用品を全額分買い足して国境行きのバスに乗り込んだ。
今の所持金は330バーツ(1100円)と、3ドル(330円)。
国境でスタンプを押してもらいタイへ入国すると、すでに日が暮れかけていた。
ここから歩いて30分のところにあるトレインステーションへと向かいたいのだけれど、それだとバンコク行きに乗り遅れるので、ここでも仕方なく100円払いバイクタクシーを使ってしまった。
ノンカイ駅からバンコク行きの最終列車は19時15分。
そして車両ごとに分けられたグレードの最安席は213バーツ(750円)。
この列車に乗って何度もバンコク ー ノンカイを往復してきたけれど、それにしても今日は緊急事態だ。
いつもはポツポツと絶えず空席があるのに、出発してからというもの、大量の買い物袋を持った人達が各駅からぞろぞろと乗り込んできた。
タイでも何か祭りがあったのかは知らないけれど、俺の足元に普通の顔したおじさんが2つ転がっているのでどうすることもできない。
一時はトイレの前にも堂々とあぐらをかいて寝ている人達までいた。中国なら平日だけど。
そして寺率。
列車は約13時間でタイの首都バンコクへとつくはずだ。
押さない人は分かるんですからね。