呼んでいる
「シュッシュッシュ!!ハァ、ハァ。シュシュシュッ!!!」
そんな朝だった。
久しぶりの野宿は雨風しのげる瓦屋根の下でそれなりに快適な夜を過ごせた。というのは嘘で、蚊帳の上からブスブス刺してくる蚊に悪戦苦闘していた。
それからおじさんのシュッシュが頭から離れないまま駅前の宿でシャワーを浴びて出発の準備をした。
今日は九份(キュウフン?)という山岳地帯にある街を目指す。
そこはジブリ映画[千と千尋の神隠し]のモデルになったことで超有名なんだそう。
台北駅から電車とバスを乗り継いで120元(600円)とかなり俺にとっては厳しい値段だったけれど九份が俺を呼んでいるぅ〜
あー風が気持ちいー
景色もいいなー
かなりざっくりな地図をずっと眺めていたんだけれど、現在地しかよく分からなかったので、美味しそな匂いのする方へ歩いた。
細い路地に入ると雰囲気が出てきた。
もうどんな映画だったかあまりよく覚えてないけど、そういえばこんな感じだったかなあ。
夜になるとこのあたり一帯がライトアップされて、さらに映画の雰囲気が出るらしい。
それなら映画になる前の九份を先に見ておきたかったなあ。
もし映画をモデルにここが変わっていたらギャグだもんなー。
景色のとてもいい場所で歌っていたら雨が降って仕方なくギターをしまった。
それから人と待ち合わせをしていたので台北駅へと戻った。
前に宿で仲良くなったヒロさん。
それからヒロさんの写真仲間のサムソンさんも。
地下道で乾杯していろんな話しをした。
この日、ヒロさんの住むシェアハウスにお邪魔させてもらい音速で眠った。
九份はもっといろんな良い場所がありそうだ、天気がいい時にまた行こう。
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