”My name is Ikuzo from Japan”

- それ以外の英語は話せません -

国境越えに立ちはだかるベトナム警察24時。

ホーチミンを出発したバスは24時間かけてベトナム中部の町[ダナン]へと到着した。

早速有り金をはたいてバイクタクシーを30分借りて、ダナンの町をぐるっと見てまわった。


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橋を越えると海があった。

その海沿いにはこれぞリゾート地といったようなホテルや高そうなレストランがわっしょいと並ぶ。

しかしどこも活気がなく、明らかに廃れていた。

歩行者の姿はちらほらといるが、みんな原付に乗ってどっかへ行ってしまう。

高級レストラン街に到着するバスからぞろぞろと外国人ツーリストの姿がみえるが、予約済みなのか、まっすぐ自分のレストランへと向かってしまうので、俺の前を通る人もいない。


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再び橋を超えてダナンの旧市街で見つけた市場のど真ん中で歌った。

すると警察がやってきてパスポートを出せと言うので倒れそうになったが、ここで俺のパスポートにとんでもない力があることを知った。


警察官
「おい、一番最後にベトナムに入国した時のスタンプはどれだ?」



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小林郁蔵
「消えたと思う。」


警察官
「次は気をつけろよ。」


俺はありがとうと言って、とっさの判断で草むらに放り投げたワッツアップを救出しに戻り近くの車庫に入って勝利の太巻きからの号泣。

助かった、ありがとう汗と涙。



ベトナムでの路上ルールはとてもとても厳しい。
ハノイでは1日10回警備員や警察に止められていた。

ホーチミンでは逆に、ひつこく歌ってる間にだんだん許可してくれるようになったけれど、全く稼げなかった。


そしてこのダナンという町では、数曲歌うと必ず警察が現れた。

これ以上は危ないと思い、俺は寝床を探しに海辺をうろついた。

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明日の早朝、ラオスへの直通バスが出ているフエという町へ行く。

ここで稼げなければ俺は北朝鮮行き確定だろう。

そうなれば、これが最後の町となる。

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